ドイツはグローバル化の成功例? じゃ、フランスはどうなのよ?
脚光を浴びるドイツ……
確かにドイツは2016年に中国を抜き、世界一の経常黒字を達成しているようです。
しかし、移民をやっているのはドイツだけではなく、フランスやスペインもやっています。EU域内はシェンゲン協定により国境審査なしで自由に移動できますから移民の受け入れに関してはドイツもフランスもスペインも同じです。
フランスは年間20万人の移民受け入れを行い、人口6600万人のうち、外国人は790万人を超えています。国の12.4%が移民です。ドイツとスペインも13%程度であり、移民人口比を見ると三国とも似たような感じかと思われます。
ところが経済状況はまるで違います。
失業率 2017年4月時点
ドイツ 3.9%
フランス 9.5%
スペイン 17.8%
特にフランスとスペインは移民政策と経済政策の両方の失敗により悲惨なことになっています。
【実録】現地から見るスペイン経済危機【とクソ郵便局】 - アルマダインベンシブレ - スペイン留学記
ドイツとフランスとスペインの違いの一つは原発の方針です。
ドイツは国民投票により脱原発を決定し、一時は国の85%を再生エネルギーで達成するまでの記録を出しています。
ドイツで再生可能エネルギーが最大85%の電力供給 - 日経テクノロジーオンライン
一方のフランスは8割が原発です。経常赤字に転落して極右政党が台頭しています。
スペインは21%が原発です。
日本はエネルギーの94%を輸入に頼り、毎年20兆円程度の国富が海外に流出しています。
ゆえに、経済的に考えるなら、国産エネルギーの開発を急ぐべきだと思います。(原発のウランは輸入です)
そもそも人口が増えてる国=経済発展の国ではありません。
地熱発電でフィリピンに負けている日本…
地熱発電の設備容量(MW)
フィリピン 1,909
日本 500
フィリピン/PHILIPPINES|地熱発電について|資源エネルギー庁
世界3位の地熱資源大国 「温泉発電」で脱・宝の持ち腐れ :日本経済新聞
地熱を活用すればポテンシャルとして原発10基分(総需要の20%程度)の電力が得られるそうです。
そろそろ少子高齢化を経済失政の言い訳にするのは止めにしませんか?